前世のあなた

前世のあなたは思うままの道を歩む人生を生きたでしょう。
高貴な家系に生まれながら、庶民の世界に身を置いて庶民と親しんだ人だったようです。身分を隠して下町に住んでいる風変りな城主や、人助けのため全国行脚をするご隠居様のイメージ。近代に生まれていれば庶民のために働いた貴族院議員などだった可能性があります。
何にせよ高い地位に甘んじず、庶民に寄り添い庶民のために身をなげうった人だったでしょう。

前世の幼い頃は何不自由のない豪奢な暮らしをしていたのではないでしょうか。
家督継承者であったあなたは将来の地位も約束されていました。家にいれば、寝て暮らしていても誰にも責められることはなかったはずです。しかしその生活こそを退屈に感じていたのかもしれません。成人するとすぐ家を抜け出して庶民の生活場に近い場所で暮らすようになりました。
そんなあなたを一族は「変わり者」と呼び、時には「家の品格を下げる者」と非難し罵倒することもあったと思います。
それでもあなたは聞く耳を一切持ちませんでした。何故なら庶民との交流は楽しく、親しい友も大勢出来てこれまでにない充実した時を過ごすことが出来たからです。

後には家に戻り、家督を継いだと思います。
城主、あるいは国会議員として貴族院におさまり、高い場所から庶民を管理する身となりました。
ところが当然ながら庶民と親しんだあなたのこと、親友たちを上から見下ろすような真似が出来るはずがありません。さっそく仕事として庶民の暮らしぶりを調査、庶民が訴える問題解決へ積極的に動き始めます。

あなたの行動は周りの貴族たちにはなかなか理解されず、衝突することが多くなったでしょう。
晩年は闘争の人生だったかもしれません。
庶民の問題解決のため、正義を貫くために周りの貴族たちと戦い続けました。
(これが原典にある「国に在りては盗賊なり、余り政治事に関与すべからず」ということかもしれません。貴族にとって「庶民の味方」は盗賊なわけです)
闘争の過程で倒れて人生を終えたことも考えられます。
しかしあなたの志は後世の人が受け継ぎやがて花開いたでしょう。
思うままに生きたあなたの前世は人々に尊敬され、後悔のない人生だったと言えるのではないでしょうか。

今世の幼少期〜青年期

魂は前世で過ごした人生を今世でも引きずります。
これはボールが転がる様子と似ています。一度加えられたある力の作用は、他の力が加えられない限りそのままボールの転がる軌道に影響を与え続けます。魂も同じで、前世で得た環境や生き方などの作用は今世に伝わります。このため魂は直前の過去世で過ごした人生と、どこかしら共通するものがある場所や性格に生まれるのです。
このような魂の軌道を変えるためには、生きているうちに行動して別の力の作用を加えることがどうしても必要です。死ぬだけで劇的に性格が変化すること、つまり「別人に生まれ変わる」ことは決してありません。

虚宿の子は気さくで話しやすい雰囲気を持つでしょう。
そのわりどこか上品な気配があります。意識して気取ろうとすることはないのですが、立ち居振る舞いに隠せないプライドが見え隠れすることがあるようです。
勉強でもスポーツでも一度決めたことはやり抜く頑張り屋。根性もあります。
実は自尊心が高く見栄もあるので高学歴を目指したり、良い会社に就職を希望したりすることが多いと思います。「他人と競う」ことによる負けず嫌いというよりも、見栄えの良さを求めるために高みを目指すようです。

適職は弁護士、医師、学者など安定していて見栄えの良い職種です。商売には向いていません。
大企業での出世を目指すのも性に合っているでしょう。
良い会社に就職し、生活が安定してからも努力することをやめません。
貪欲に見えるほど努力して高収入や出世を求めます。
働きぶりが良く面倒見が良いので、上からは引き立てられ下からも慕われます。このため実際出世します。

あまり悪い人生ではなさそうですが、注意すべきはやはりプライドの高さです。
一度挫折してしまうとプライドが傷付いて心が折れ、立ち直れなくなることがあります。他人に頭を下げることも苦手なので、SOSを出すことが出来ず救われないまま堕落します。
挫折に備えて何かプライドを守るような資格を持つのは好ましいですが、それも高みを目指し過ぎて長年取得出来ずにいると気持ちがくじけ、いじけた態度になる可能性があります。


今世をどう生きるべきか

来世のあなたの宿はまだ定まっていません。
今世の生き方によって来世も再び今と同じ宿になるか、それとも全く別の宿になるかが決まります。
来世を選ぶのは今世のあなた自身です。

虚宿の人は“庶民のため”に生きた前世を思い出してください。
キーワードは、「人のため」です。
あなたが出世や高収入を目指すのは、無意識に自分が強くなって弱い人々を救いたいと思っているからではないですか。

なにも「貴族」や「お武家様」なみに力がなくても、何か他人に与えられるものはあるのではないでしょうか。自分が充分に満たされてから、優位な立場で人助けしたいと思うのは少し都合が良過ぎるかもしれません。
弱くても金などなくても、今の自分にしか出来ないことがあるはずです。
今この瞬間の自分を見つめてみて優れたところを探ってください。

今世では本物の庶民になる気持ちでプライドなしに生きてみれば、きっとより良き人生を送ることが出来るでしょう。

原典引用

『此の宿に生まれし人、穀食を足して貯積を多くす。長貴勝れ、君主の寵愛を蒙る。神廟を祭るを好み、終身楽す。辛苦に耐ゆる者あり。性格は陰にして能く人身の法を知る。困窮の節、悪心生ずるを慎むべし。其家に生まれて其家の器材を害す。国に在りては盗賊なり。故に余り政治事に関与すべからず。』

出典「文殊師利菩薩及諸仙所説吉凶時日善悪宿曜経」
秘伝 密教宿曜占星術 (エルブックスシリーズ)より再引用




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占い

【虚宿】

<きょしゅく>
和名:とみて

前世の人物像
「庶民と親しんだ貴族議員」




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