前世のあなた

前世のあなたはとても穏やかで寡黙な人でした。
堅実な仕事に就いていたようです。農耕に携わっていたか、職人だった可能性があります。
黙々と仕事に向かう姿は美しく誠実そのもの。あなたの寡黙な背中を尊敬のまなざしで眺める人は少なくありませんでした。

巨大な組織のなかで人を率いるというよりは、小さな集団のなかで少人数との絆を深めることに向いていました。
確実な仕事ぶりから信頼を得て、絆が絆を呼び、晩年には長老など大切な地位に置かれて慕われていたようです。若者にとってあなたは憧れであったし、頼りがいのある存在でもあったでしょう。
優しく聡明なあなたも慕って来る若者たちに尽くすことを厭いませんでした。
このためさらに威厳が増し、年を取るごとに堂々とした風格を備えていきました。

全体に平和な時代に生き、穏やかで幸福な人生だったと思われます。
あなた自身も自分の人生に満足していて、疑問を抱くこともありませんでした。
このように潔く恰好良く生きたいと誰もが憧れる人生だったと言えるのではないでしょうか。

今世の幼少期〜青年期

魂は前世で過ごした人生を今世でも引きずります。
これはボールが転がる様子と似ています。一度加えられたある力の作用は、他の力が加えられない限りそのままボールの転がる軌道に影響を与え続けます。魂も同じで、前世で得た環境や生き方などの作用は今世に伝わります。このため魂は直前の過去世で過ごした人生と、どこかしら共通するものがある場所や性格に生まれるのです。
このような魂の軌道を変えるためには、生きているうちに行動して別の力の作用を加えることがどうしても必要です。死ぬだけで劇的に性格が変化すること、つまり「別人に生まれ変わる」ことは決してありません。

畢宿の人は今世でも穏やかな環境に生まれるでしょう。堅実な家庭に生まれ育つことが多いようです。
子供の頃から真面目で、誠実な性格。
何ごとも確実にこなしていこうとするので「のんびり屋」に見え、学校での学習のペースも遅かったのでは。そのせいで同級生に「鈍い」「真面目過ぎる」と悪口を言われることもあり得ます。
十代半ばから二十代に成長しても若者らしさはなく、地味な雰囲気です。
もしかしたらそんな自分が嫌で、変わりたいと悩む時期もあったかもしれません。
人生の選択に迫られた時も悩まれたことでしょう。周りと同じペースで期限内に決断することは苦手なのではないでしょうか。

本来は一本筋の通った考えがあり、信念を曲げずに理想を貫こうとする人です。
理想主義と地道さを活かして王道を歩むことが賢明でしょう。
職人には特に適しています。「暖簾分けの天恵を受ける」とのことなので、若いうちに有名な職人へ弟子入りすれば成功するでしょう。
地道な論理を積み重ねていかなければならない学者にも向いています。
財運があるとのことで、商売にも向いているようです。
いずれにしろ地道さを失わなければ成功する可能性が高いと言えます。ただIT産業など浮き沈みの激しい仕事には向かないと思われます。

前世と同様に社会で成功することが約束されている人です。人生の半ば以降、他人から信頼され安定した生活を得ることが可能です。
しかし自分の生き方に迷いがありますと、せっかくの道さえ見失ってしまうかもしれません。
また考えを転換するのも苦手で、一つの考えに囚われてしまうと変更出来ず同じやり方を繰り返すことにもなりがちです。
そんな時は「頑固者」に見え、出世の機会を逃すこともあります。
変化のスピードが速い今の社会では少し生きづらいと感じることが多いでしょう。



今世をどう生きるべきか

来世のあなたの宿はまだ定まっていません。
今世の生き方によって来世も再び今と同じ宿になるか、それとも全く別の宿になるかが決まります。
来世を選ぶのは今世のあなた自身です。

畢宿の人は忘れないでください。
周囲の人々に信頼され、慕われていた人生を。
いかに社会が変わろうとも人間として失ってはいけないことがあるかと思います。
あなたの前世は人の生き方として真っ当で、幸福な人生だったはずです。

だから無理に変わろうとする必要はないと思います。
もし生きづらくて社会生活に困るのでしたら、少しだけ行動のスピードを速くするよう心掛けると良いかもしれません。宿は変わらない性質ではないのですから、訓練すれば何とかなりそうです。
または行動力のある人を身近に置いて助けてもらいましょう。

生き方や性格を変えるのも良し。
ただ決して失って欲しくないのは、あなたの誠実さと信念です。
社会がどんなに変わっても心の内に堅い信念を抱いていってください。
そうすれば大器晩成運があると言われる宿ですので、きっと人生が開けていくでしょう。

原典引用

『此の宿に生まれし人、財産を多くして増長せしめ、男女を足す。性は聡明にして布施を好む。心胆を有して口語を省き、心意翻動さず。行歩牛王に似て容儀有り。質剛強の者にも恐れず、人是を憎む。火難あり。婦人は容貌美麗、沈静にして大徳を享くる。』

出典「文殊師利菩薩及諸仙所説吉凶時日善悪宿曜経」
秘伝 密教宿曜占星術 (エルブックスシリーズ)より再引用





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占い

【畢宿】
<ひっしゅく>
和名:あめふり

前世の人物像
「慕われ頼られる村の長老」