前世のあなた

前世のあなたは決して豊かとは言えない国に生まれたでしょう。
戦乱期だったというわけではなく恒常的に豊かな物資に恵まれていない国であり、時代であったようです。農耕は盛んではなかったか、または飢饉だった可能性があります。このため食べ物を得るために狩猟をして暮らしていたり、場合によっては盗賊として生きたかもしれません。雇われの戦士や、賞金取りとして日々の糧を得ていた可能性もあります。

定住することはなく、大きな集団で行動することもなかったようです。
常に少数の友か、自分の家族のみ連れて移動していたと思います。
人とあまり喋ることもないため物静かな人格が形成されました。そんな静かな性分は狩りや戦闘時に役立ちました。
何時間でも動かずに待つ能力も身に付けていました。その代わり、獲物や敵が目の前に来たら驚くべき速さで攻撃に出て仕留めます。猫科の獣のよう。まさに名人でした。

家族がいたならとても大切にしていたはずです。
言葉で表現することはなくとも愛情深い人で、常に身近な相手に寄り添っていました。
派手なことは何もなかった人生ながら不幸は感じていませんでした。簡素で秩序ある生活と、家族や友に恵まれ、幸福な人生だったと言えるのではないでしょうか。

今世の幼少期〜青年期

魂は前世で過ごした人生を今世でも引きずります。
これはボールが転がる様子と似ています。一度加えられたある力の作用は、他の力が加えられない限りそのままボールの転がる軌道に影響を与え続けます。魂も同じで、前世で得た環境や生き方などの作用は今世に伝わります。このため魂は直前の過去世で過ごした人生と、どこかしら共通するものがある場所や性格に生まれるのです。
このような魂の軌道を変えるためには、生きているうちに行動して別の力の作用を加えることがどうしても必要です。死ぬだけで劇的に性格が変化すること、つまり「別人に生まれ変わる」ことは決してありません。

柳宿の人は大人しい子供時代を過ごします。
決して人付き合いが苦手ではないが浮ついたところはなく、落ち着いた物越しの子供だったと思います。
ただ何かに夢中になると他の誰も適わない集中力を見せます。趣味にはまってしまうと何時間でもそれに入り込み、親や友達に声を掛けられても聞こえないということがあったかもしれません。
また、普段は物静かに見えるのに地雷を踏まれるとカッと怒り出し、激しく相手を攻撃することがあります。穏やかな人と思っていたあなたが急に激しく怒り出す様は、まさに豹変と言えます。その衝撃と恐ろしさで相手は驚いてしまい、あなたのことを「キレやすい奴」と陰で言ったりするかもしれません。

組織の中ではうまく出世出来ないかもしれません。気性の激しさが周りと軋轢を起こしやすいようです。
前世の生き方からも集団行動はあまり得意ではないと言えるので、独立稼業を目指したほうが得策でしょう。
フリーランスのライター、ジャーナリスト、カメラマンなどは最適と思います。適格に獲物を狙い特ダネを狩るといった名人になる可能性があります。
精神的なものを選ぶと良いとのことで、芸術家や宗教家にも向いているとされます。
また前世で放浪していた経験から、どこでも生きていけるタフさがあります。その性向を活かして海外留学するというのも進路選びとしては良いと思います。まずは語学を習得して、海外での活躍を目指すのも良いでしょう。

「キレやすい」と言われる豹変ぶりは狩人や戦士だった頃の名残りで
“集中力と攻撃の迅速さ”
が並大抵ではないのだと思います。
この集中力を活かしていけば、オリンピック選手にもノーベル賞取得者にもなれます。
ですが、前世のように“敵”と見なした相手を反射的に攻撃する癖が抜けないようなら、現実に「キレて相手を徹底的に叩きのめす」という行動を取ってしまうこともあり得ます。
そんな時は、かつての名人芸だった反射神経の良さが禍いして理性より先に口や体が動いてしまうため、冷静さを取り戻した時には後の祭りとなります。相手にも自分にも不幸な結果となりかねませんので、注意すべきです。
さらにこの宿には“人を欺き侵奪を好む”との象徴もあり、欲しいと思った物は罠を張り巡らしてでも手に入れるという悪知恵をはたらかせる場合もあります。獲得するという目的だけに囚われ、正義を見失っていないか考えることが必要です。
恋愛では文字通り狩りのごとく狙った相手を求めます。他人のものでも構わないと略奪愛に走る人もいるので、そこは慎んでください。


今世をどう生きるべきか

来世のあなたの宿はまだ定まっていません。
今世の生き方によって来世も再び今と同じ宿になるか、それとも全く別の宿になるかが決まります。
来世を選ぶのは今世のあなた自身です。

柳宿のあなたは攻撃の前に一歩立ち止まる癖を持つと良いでしょう。
本当にその相手を攻撃してしまって良いのか。
それを獲得することが正義にかなっているのか。
もう前世とは違って“殺さなければ自分が殺される”という状況はないのだし、その糧を今すぐ獲得しなくても飢え死にすることはないのです。(ジャーナリストなど特ダネを狩らねばならない特殊な職業に就いた場合は別でしょうが)
業務的な理由でない限り、特に喧嘩などの場合は立ち止まりましょう。
深く呼吸して、広い視点で周囲を眺めましょう。そうすれば「目標」だけを見据えていた視野が広がり、現実との折り合いがつけられるはずです。

本来が優しく家族を大切にする愛情深い人です。
少しだけ立ち止まる余裕を持ち、周りの言葉にも耳を傾ければ人生はずっとうまくいきます。
あなたの集中力は貴重な才能です。
目標を獲得するその“名人芸”を、善き方向に活かしていってください。


原典引用

『此の宿に生まれし人、軟眼にして睡り多し。性剛情にして怒りを嗜む。布施を好み、又侵奪も好みて著しく諸事に耽る。善にも悪にも強く、一切の悪行成るも愚なれば慎むべし。』

出典「文殊師利菩薩及諸仙所説吉凶時日善悪宿曜経」
秘伝 密教宿曜占星術 (エルブックスシリーズ)より再引用




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占い

【柳宿】
<りゅうしゅく>
和名:ぬりこ

前世の人物像
「家族想いの狩人」