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前世と今世を知る占い研究室

西洋占星術 初級講座2

このページは初心者の方向けのホロスコープ読み方講座です。 検索で来られた方は、最初のページからお読みください。


ホロスコープは全体で眺めることが大切

前ページの通りホロスコープを作成したら、いきなり細部の解読をしようとはせずに、まずは全体を眺めてください。

何事もそうだと思いますが、特にホロスコープの解読には俯瞰思考(ふかんしこう。細部に囚われず全体を眺めて判断すること)が重要です。
このことは初心者の時から上級者となってまで、常に頭に置いておくべき基本です。

占星術を学ぶこと自体、実はこの俯瞰思考を鍛えるために有効と思います。
せっかく鍛えるチャンスですので、思考トレーニングだと思って全体的に見る癖をつけてください。
ネットの情報やテキストの言うなりで細部に囚われないように。
この俯瞰トレーニングは、学校の勉強や仕事など他の場面でも役立つ時が必ず来ます。

ホロスコープを全体で見て印象を把握するためには、いずれご紹介しますがアスペクト(星と星の角度)のオーブ(許容範囲)を緩めに設定する必要があります。
ただ初心者のうちは情報量が多くなり過ぎて難しいので、とりあえず一般の占星術テキスト通り「厳格なオーブ」、1度~2度くらいで設定しておいてください。


ホロスコープの第一印象を受け取る

ホロスコープは最初に見た瞬間に得られる第一印象があります。
第一印象からそのホロスコープの格や個性を読み取るためには、数多くの情報を瞬時に処理しポイントを見抜く、直観のような能力が必要です。その能力を得るためには相当な訓練を積まなければならないでしょう。(筆者もまだとうていそこまで至りません)

ただ、達人でなくても知識さえあれば印象を受け取る方法があります。
それが、感受点/惑星(※1用語解説へ)のバランスを見るというものです。

そもそもホロスコープは、
・感受点がホロスコープの円上にバランス良くあるもの
・感受点がホロスコープのどこかに偏り集中しているもの
大きく分けるとこの二種類となります。

どちらのホロスコープが良い、悪いということはありません。
よく、「感受点が偏っていると性格に歪みがある。精神を病んで不幸になるんだ」などと言う人たちがいますが、そんなことはないのです。
ただ偏りのある人は集中力が高い、と言えます。人生にかける意気込みも強く、若々しいエネルギーを持つ人が多いようです。目標に向かうと周りが見えなくなることは弱点かもしれません。
いっぽう感受点バランスの良いホロスコープを持つ方は、慎重に行動するタイプが多いでしょう。おそらく転生回数が多く傷付いた経験も多い方は、このタイプのホロスコープを持つものと私は推測しています。

感受点に偏りのあるホロスコープについては、円のどこに偏っているかが重要です。
■左右: 左は個人の場、右は対人の場
■上下: 下は身近な社会(家庭~職場)、上は広い社会

簡単ですが、最初はおおまかにこのように考えてみてください。
たとえばホロスコープの左半分に感受点が偏る人の場合、個人としての生活を大切にする人だと推測できます。右半分に偏る人は、成長してから出会った対人関係を重んじるでしょう。
上半分に偏る人の場合、稼ぐために就職するより社会奉仕やライフワークとしての活動に身を投じる傾向があります。下半分に偏る人は家庭を大切にし、あまり遠大な夢を追わないと考えられます。
(あくまでも大雑把な傾向です。感受点やアスペクトも読み解く必要があります)

【再確認】このページはあくまでも初心者用のため、とても簡単に書いています。この偏りを強く思い込み過ぎないようご注意ください。 たとえば「左半分にしか星がないから自分は対人関係がダメなのだ」などと思い込まないことです。
星がないところについて「苦手なところ」「ダメなところ」などと欠陥として考えるのではなく、むしろ星が多く集まるところのほうについて「他人よりも得意なのだ(集中力が高い)」と考えたほうが正しいと言えます。

感受点がばらけているホロスコープであっても、重要な感受点が左右上下どれかに集まっている場合は偏りあるホロスコープに準じて読みます。
その影響力は偏りあるホロスコープほど強くはありませんが、傾向として同じように捉えます。


エレメントの割合を見る

次に、もう少し具体的に読んでいきます。
分かりやすく個性の手がかりとなるのは、エレメントの割合です。

12のサイン(※2用語解説へ)は、「エレメント(元素)」で4つに分類されます。
これは古代ギリシャの哲学者が唱えた地・火・風・水の「四元素」に基づく分類です。
中国の五行、木・火・土・金・水とは完全に別物なので混同しないよう注意してください。

それぞれのエレメントに分けられるサイン(星座)は次の通りです。

■地のサイン … 牡牛座・乙女座・山羊座
■火のサイン … 牡羊座・獅子座・射手座
■風のサイン … 双子座・天秤座・水瓶座
■水のサイン … 蟹座・蠍座・魚座

各エレメントは次のような性質を持ちます。どのサインに入る感受点が多いかで、その人の個性がなんとなく見えてくるはずです。

■地のサインに惑星が多い人 … 堅実で安定した性質。地味だが穏やかな性質を持つ。真面目で責任感あり、社会的な信頼を獲得しやすい。
■火のサインに惑星が多い人 … 活動的な精神を持つ。精神面を重んじるため現実感覚には欠ける。行動力の必要な場面で能力発揮。
■風のサインに惑星が多い人 … 思考活動、知的行為に長ける。淡白で怜悧。全てを理知で判断しがちなため感情・感覚が弱い。
■水のサインに惑星が多い人 … 感情が発達していて、優しい性質。芸術活動には最適。感情に流され過ぎて混乱し、傷付きやすい傾向がある。



二分類の割合を見る

エレメントとともに見ていただきたいのが、男性サインが多いか、女性サインが多いかという割合です。

サインの男女分類は次の通り。

■男性サイン … 火のサイン・風のサイン
■女性サイン … 地のサイン・水のサイン

観念上の性別なので、その人の現実の性別には関わりありません(内面的な性別とも違います)。
ただし一般に男性的、女性的というイメージで分けられる性質をそれぞれ持ちます。
たとえば、

■男性サインに惑星が多い人 … サッパリした性質。ポジティブ。細部に目が行き届かない。他人への配慮に欠ける。自分が興味のある事柄以外に無関心。唯我独尊。義には忠実。論理的。
■女性サインに惑星が多い人 … ウェットな性質。ネガティブ。細部にこだわる。親切で熱心、たまにお節介。世間を意識し、他人と自分を比較。志や大義よりも社会のルールを守る。感情的。

このようなイメージです。

実際ホロスコープにおいて男女サインに偏りがあった場合は上のような個性がはっきりと表れてきます。
見た目にはほぼ関係ありませんが、思考には深く影響するようです。このため職業の選択では、この男女サインの割合が影響することがよくあります。


三区分を見る

どのエレメント・分類に属するサインが多いか分かったら、次にサインの「三区分」を見てみます。
三区分とは、活動の性質についてのサイン分類です。
特に感受点が集中しているサインや、ASCや太陽など重要な感受点が入るサインについて調べてみてください。

■活動宮(カーディナル) … 牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座
■柔軟宮(ミュータブル) … 双子座、乙女座、射手座、魚座
■不動宮(フィクスド)  … 牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座

それぞれの性質は次の通り。

■活動宮の性質 … 新しいことを始める先導者となる
■柔軟宮の性質 … 環境や他者の考えに合わせ柔軟に動く
■不動宮の性質 … 自分の生き方や信念を変えない

この区分に囚われ過ぎると混乱しやすいので、簡単な説明としました。
三区分のうちどれが多いかの割合は、あくまでも「魂のエネルギーの性質」つまり「行動するときどうするか」を見る時に使います。
それは目標実現のための行動によく表れます。
たとえば、活動宮だったら自分から発案する、不動宮は誰が何を言おうと信念を変えないで進む、柔軟宮は友好的に仲間を助けるため動く、などです。


エレメント・二分類・三区分で見るときの注意

繰り返しとなりますが、このページでご紹介した分類や区分はあくまでも「全体的な印象を得る」ための手がかりです。
これだけで個人の性格鑑定ができるというわけではありません。性格として決めつけてしまうとこの先の鑑定に支障が出ますので、さっと目を通す程度にしてください。
性格鑑定のためにはやはり、重要な感受点が入るサインの性質をよく理解する必要があります。


用語解説

※1【感受点】
占星術では、ホロスコープで表される星を全て「惑星」と呼びます。これは天動説の頃の名残りですから、太陽も「惑星」となります。 ただし最近の占星術では、ASCやMCなどの惑星ではないものも含めて「感受点」と呼ぶことが多くなってきています。
この講座でも以降、「感受点」と呼びます。

※2【サイン】
牡羊座~魚座までの12宮は一般に「星座」と呼びますが、占星術の星座は観念上のものです。
「星座」と呼ぶと空の星座と間違えて、空の配置通りに占えと主張する人たちが出てくるので、 最近では「サイン」と呼ぶ占星術テキストが増えています。
それらテキストに合わせ、この講座でも以降「サイン」と呼ぶことにします。
(2015年3月現在の状況)


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