前世と今世を知る占い研究室

西洋占星術 初級講座4

このページは初心者の方向けのホロスコープ読み方講座です。 検索で来られた方は、最初のページからお読みください。


重要なサインを読む

ここから具体的に、重要な感受点の入るサインを読んでいきます。
感受点の意味はサインを読みながら少しずつ学んでいくことにしましょう。

まずどの感受点が入るサインから読むべきか、です。
本来どこから読んでも自由ですが、やはり最も自分の本質に近く、全ての行動パターンの中心となっている感受点から読むと分かりやすいと思います。

スタンダードな占星術では、「自分自身」を表し「基本性格である」とされる太陽を中心として読みます。したがって最も重要なサインは太陽の入るサインとなります。
(雑誌などの星占いで、いわゆる「あなたの星座」と呼ばれているものも太陽サインです)

当サイトはかなり少数派のやり方で、アセンダントを本質として行動パターンの基礎と読みます。
理由は基礎ページに書いた通り、こちらのほうが本来の占星術に近い占い方であり、実占上も当たるからです。
当世のスタンダードだからといって絶対ではないのです。占いは宗教ではないので先生の言うことを無考えに信じるばかりでは何の役にも立ちません。 太陽サインを読んで自分や鑑定対象の性格と違うと感じられた方は、試しにアセンダント・サインを性格と見て読んでください。新たな発見があるかもしれません。

以下、基礎ページと重複する内容ですが、当サイトが推奨する順に感受点をご紹介していきます。
どうしてもスタンダード以外の占い方に抵抗ある方は、このページを無視してください。


アセンダントのサインを読む

生まれた時に東の地平線上にあったサイン(上昇宮/アセンダント・サイン)は、一般的には「容貌(顔かたち、体型)」・「他人から見た第一印象」「仮面」とされていて、あまり重視されていません。 アセンダント・サインは「あなたはこんな見た目です」とだけ述べて、それ以上の分析はせず終わりとするのが普通です。
しかし実際には一般の占星術テキストで示されている通りの上昇宮の顔かたち、体型をしている人は滅多にいません。
また「第一印象」と言うよりはむしろ、しばらく付き合って判明する性格であることがよくあります。

意外に思われるでしょうが、アセンダント・サインは仮面どころかその逆の「本性」と考えられます。
たとえば、子供の性格として母親から最もよく見えているのはこのアセンダント・サインの性質のようです。(後述する月より、アセンダント・サインのほうが子の性格として強く感じられるようです)
第1ハウスはその人の最も無防備な状態のプライベートを表しますから、その第1ハウスの始まりにあるサインが「出生前から持つ本質」であったとしても不思議ではないでしょう。

このアセンダント・サインの性質は、全ての行動・思考の基礎となります。
それは無意識の癖として行うものですから、本人は自覚していないこともあります。
だから他人からはよく見えて自分では自覚しづらいという意味で、「他人から見た印象」と言われるのも間違ってはいないのです。ただし第一印象ではないことは確かです。

大人になれば社会的に身に付けた態度で、生まれつきの癖を隠してしまう人も大勢います。
するとアセンダント・サインの性質は最も「無防備」となった時にしか現れなくなりますから、親しい友人や家族しか知らないこともあるわけです。
「しばらく付き合うと印象が全然違うね!」
などと言われる場合、その相手には心を許していてアセンダント・サインの癖をオープンに見せているということになります。

アセンダント・サインで性格を読む時は、ステレオタイプなサインのイメージで見ます。
全てとは言いませんが、アセンダントにそのサインを持つ人であれば、たいてい単純な性格項目のいくつかは当てはまるはずです。あるいはその星座が持つ漠然としたイメージが、その人から漂うイメージに当てはまります。
ただしサインの移り変わりに近い生まれの方は前後の影響も含んで見ます。
→ステレオタイプなサインのイメージは前ページへ

(付き合いのない人の鑑定の場合、本人か身近な人にアセンダント・サインらしさがあるか確認します。 稀に本人は違うと抵抗することがありますが、無意識の言動にアセンダント・サインの癖が隠れていることが多いのでよく観察してください)


月のサインを読む

古典的な占星術で月は「前世を表す」とされています。
スタンダードな占星術でも、「幼年期を表す」と言われています。
前世は今世の幼い頃に影響を与えますから、月サインの読み方は現代スタンダードでも古典でもあまり変わりはないと言えるでしょう。

ただ、スタンダードな占星術で月が「プライベートな性格を表す」とされている点には注意が必要です。
前の項目で書いた通り、最も無防備でプライベートな時に表れやすい性格は月サインではなく、アセンダント・サインです。
それは無自覚かもしれませんが、大切な本質と言えます。月にこだわるあまり、自分の本質を読み間違えてしまうとホロスコープ分析の意味がなくなります。

月は自分自身で一番自覚しやすい性格ですから、「自分の本性である」と勘違いしやすいのも確かです。
しかし月はあくまで前世の一時期に身に付けた性格であって、来世も続くわけではありません。
それに月は傷付いた経験や、無理をした経験と関わっていることも多いのです。月にこだわっていると前世のトラウマを手放せず、生きづらくなることがあります。
月サインの表す性質は、「いつか手放す時が来るもの」と考えてください。

なお現代占星術で、
「月は感情を表す。部屋で一人になった時、月星座に意識を向けると癒される」
と教えているテキストもあります。
これは前世の傷を癒すことになりますので、とても良い方法だと思います。ぜひ試してください。

さらに一歩進んで、前世の具体的な職業や生き方を読むにはサイトトップでご紹介している宿曜占星術(月をベースにインドで開発された占い)がお薦めです。
これも当サイト独自の変則的なやり方なのですが、宿そのものを前世と見ると、非常に精度の高い前世占いとして使えます。
月の度数をサビアン・シンボルで見た場合も前世を読むことができます。ただシンボルだけではあまりに曖昧で、前世記憶のない人にとっては意味不明なものとなります。
宿は月のシンボルを現実的な言葉に翻訳してくれるものですから、記憶のない人でも前世を推測しやすいと言えます。
宿曜占星術が何故それほど当たるのか、理由は不明。そもそも宿は月を正確に12サインで読んだものですらないのです(毎年その日に月が通る可能性のあるサイン全てのミックス解釈です)。 古代インド人の頭脳の優秀さ故、と言えるでしょうか。

※解説1 その他の前世占い法について

太陽サインを読む

太陽が表しているものは、雑誌の星占いの説明のように単純ではありません。
太陽は「今世を照らす光」。
つまり、今の人生で歩む道を示し、目標達成のための手段を教えてくれる大切な感受点です。全ての人の太陽が同等の力を持つとは限りませんので、読み方も複雑となります。

一般の占星術テキストや教室で、太陽サインは「あなたの本質」「あなたの性格」「あなた自身」と教わることと思います。
でもわりと多くの方が、「太陽サインが自分の性格とは思えない」という違和感を経験しています。
何故なのか。
それは太陽が人の性格そのものを表す感受点ではないからです。

太陽は、アセンダントや月とともに読まなければ本当には解読できません。
アセンダントに表れる本性、月に表れる前世の経験、これらの総合により「今世の課題」として計画されたのが太陽だからです。
※解説2「計画された」という言葉について


その人に補うべき課題があれば、太陽はアセンダントや月と対峙する方向、たとえば180度や90度などにあります。
前世で果たそうとした課題を今世でも引き続き行う必要がある人は、月の近くに太陽があります。
今世で自分らしく生きるために生まれた人は、アセンダントの近くに太陽があるでしょう。

ごく稀に、太陽と月の距離が近い人のなかに
「太陽サインが自分自身である(そうでなければならない)」
と強迫的に感じる人がいます。これは今世でも引き続き、前世と同じ生き方をしなければならないという課題を持つからです。
また当然ながら、アセンダントと同じサインに太陽がある人は
「太陽サインが自分自身だ」
とごく自然に信じることができます。勘違いではありますが雑誌などの星占いを「当たる」と感じることのできる、少数の幸運なタイプです。

上のような人々を除いて、たいていの人は太陽サインの性質を身に付けるのに苦労します。多くの人にとって太陽は高く飛んでクリアしなければならない「課題」だからです。
ホロスコープが成熟すると(つまり大人になると)、太陽サインの運命が始動します。すると職場や家庭の要請で太陽サインらしく生きることを強いられることになるでしょう。 この課題をこなせず、太陽サインを身に付けることができない場合は人生に挫折を感じる人もいます。
そのような人は特にアセンダントと太陽のギャップが激しく、乗り越えるべき課題が難しかったのかもしれません。
課題が高過ぎて乗り越えられないと感じたら、太陽を意識し過ぎるのは控えましょう。
あまり太陽にこだわり過ぎると心が壊れてしまいます。壊れるよりは、いったん退いて休んだほうが賢明と言えます。 魂に与えられた時間は十分にありますから、少しずつ自分に足りないところを補うよう訓練していけば良いのです。

もしスムーズに太陽サインの課題をクリアできれば、太陽サインの行動パターンが身に付きます。
するとよく訓練された舞台役者の所作のように、他人の目からは太陽サインが本物の性格のごとく見えることがあります。
女性より男性のほうがこの「社会性格」を上手に身に付けることが多いようです。上手に太陽を演じることができた人は、職場の人たちから「まさに太陽星座らしい人」と思われるでしょう。

以上の通り、太陽サインは性格らしく見えることはあっても、決して本人の性格ではありません。
どのような人も太陽サインを自分自身だと思い込み過ぎないほうが良いと思います。
太陽サインを読む時は「目標達成のためどう行動すべきか」、「目標達成のためにクリアすべき課題」として読んだほうが正しくなります。

目標達成のための行動や活動を見なければならないので、太陽サインではエレメントとともに三区分を意識してください。
以下に読み方の例を挙げます。
(あくまでも例です。本来はアセンダントや月と同時に読み込む必要があります)


太陽が牡羊座にある人

行動力とリーダーシップを身に付けることが、今世の目標達成のために必要です。
太陽をうまく発揮できれば、脇目もふらず目標に突き進むパワフルな人となります。
「我がままで攻撃的」と言われることもあるかもしれませんが、今世では多少の強引さを身に付ける必要があるのかもしれません。
この太陽を発揮できない時は、目標に対して臆病な人となります。勇気と正しい心を持つことが必要です。


太陽が牡牛座にある人

今世では、現実感覚と安定した生活設計を持つ必要があるようです。
社会にしっかりと根を下ろし、着実な人生計画を持って進んでください。
太陽がうまく発揮されたなら人々の信頼を得られ、収入も増えて充実した人生となるでしょう。
この太陽を身に付けられないと、安定した生活を送ることが苦手となります。堅実な生活を受け入れる必要があります。


太陽が双子座にある人

社会での能力を磨き、ステップアップを目指す必要があります。
魂の社会経験がまだ未熟なところがありますので、積極的に学習して能力を身に付けるべきです。
この太陽をうまく発揮できたなら出世してエリート街道を進むことができるでしょう。
うまく発揮できない時は自分が無能であると感じるかもしれません。少しずつ努力して学習を続けることが必要です。


太陽が蟹座にある人

温かい心で人に奉仕し、家族など身近な人を大切にする必要があります。
家庭や小さなグループ、会社組織などの絆こそが目標達成を後押ししてくれるはずです。
この太陽が発揮されたなら、つつましくも温かい人々に囲まれた豊かな人生となるでしょう。
太陽がうまく身に付かないと家族や親友に冷たい態度を取りがちとなります。地味でも小さな幸福を求めるようにしてください。


太陽が獅子座にある人

自分を看板として人生を演出することが必要です。
表舞台に立ち自己表現していくことで人生の目標が叶えられるでしょう。
この太陽が発揮されると、自分が嵐を起こしその中心にいるように感じられるはずです。
うまく発揮されない場合はむしろ引っ込み思案となります。自分の名や顔を明かし、少しずつでも表に出ていく必要があります。


太陽が乙女座にある人

役割を得るために、何か一つの分野を極める必要があります。
職業やスポーツ、家事等の役割を極めることで人生目標が達成されます。
職人としての役割が認められたなら、なくてはならない人として重要な扱いを受けるでしょう。
この太陽がうまく発揮されないと自分の役割を見失って不安を覚えます。こつこつと得意なことを続けていく必要があります。


太陽が天秤座にある人

対人関係を重視して、コミュニケーション能力を磨く必要があります。
できるだけ様々な分野の人と交流してください。人の輪が人生目標を後押ししてくれます。
この太陽が発揮されたなら、多くの人との交流が財産となり次々と夢が叶えられることでしょう。
うまく発揮されない場合はコミュニケーションを苦手と感じるはずです。人とのほど良い距離の取り方を覚えてください。


太陽が蠍座にある人

人に対して親愛の情を持ち、人との密接な関係を意識する必要があります。
過剰に人を求め過ぎる傾向があることには注意して、愛や情け深さを抱き続けることです。
この太陽がうまく発揮されると魅力が増し、カリスマ的な吸引力で多くの人を惹きつけることになります。
うまく発揮されない時は攻撃的になり愛情に欠ける人となります。温かい気持ちを忘れないようにしてください。


太陽が射手座にある人

良きライバルとともに、高く遠い夢を目指して進む必要があります。
多少背伸びをしなければ届かないものを目指し、訓練することで人生目標が達成されます。
太陽がうまく発揮されたなら、若々しい精神を持つ爽やかなリーダーとして人々が自然に従うでしょう。
うまく発揮されない場合は怠惰となり、低い目標で満足するようになります。自分磨きを忘れないことが必要です。


太陽が山羊座にある人

社会で重要なポジションを得るため、地道な努力をすることが必要です。
社会にアンテナを張り、自分のポジションを意識することで人生目標が達成されます。
この太陽がうまく発揮されると、品格ある大人として社会上の信頼を得ます。高い地位や高収入を得ることも可能です。
うまく発揮されない場合は社会に対して批判的となり、立場から逃げるようになります。社会ルールを受け入れ学ぶことが必要です。


太陽が水瓶座にある人

広い視野を持ち、博愛主義でこだわりなく人と関わることが必要です。
人間社会のルールに囚われないようにしてください。既成概念を越えた発想が人生目標を達成させます。
太陽がうまく発揮されたなら、独自のアイディアを持つ人材として重宝されます。
うまく発揮できない時は視野が狭くなり博愛精神を持つことができないでしょう。狭い社会の囚われを脱することが必要です。


太陽が魚座にある人

他人への思いやりを抱き、繊細で豊かな感性を養うことが必要です。
共感力や同情心を伸ばして、何事も奉仕精神で取り組むことで人生目標が達成されます。
この太陽がうまく発揮されると心優しい言動により多くの人を癒し、共感を得ることができます。
うまく発揮されない場合、他人への奉仕を嫌がり利己的になるでしょう。無理をしない程度に自己犠牲の心を養う必要があります。



何度も書きますが、これらの解釈だけが全てではないので「私って~な人なの?」「私って~しなきゃいけないの!?」などと思い込み過ぎないようにしてください。
太陽の解釈は難しいもの。
上の解釈はあくまでも参考に留め、個別のケースを観察しながら(本人からのフィードバックを得ながら)読み方を練習すべきと思います。

ところでこの太陽は
「目標達成のためにクリアすべき課題」
であって、目標そのものではありません。人生が最も熟したときの目標は、ホロスコープ頂点のMCなどに表れます。
次ページでは、MCその他の感受点についてご紹介していきます。


解説

※1【その他の前世占い法について】
ドラゴン・ヘッドやテイルを「前世」と見て占う手法も最近の流行です。
確かに、ドラゴン・ヘッドやテイルは月と同様になんとなく前世の出来事を表しているようです。しかし「なんとなく」と漠然としているので、 ドラゴン・ヘッドやテイルだけで前世の具体的な職業や生き方を読み取ることは難しいでしょう。 テキストによっては、前世の出来事を真逆に読んでいることさえあるので注意が必要です。
ただしドラゴン・ヘッドやテイルと、他の感受点とのアスペクトは前世の事件をよく表しています。 前世でショッキングな体験をした人は、ドラゴン・ヘッドやテイルと他感受点とのハードアスペクトを持つようです。


※2【計画されたという言葉について】
「ホロスコープは神から押し付けられた運命なのだ」と考える人が大勢いますが、真相は「生まれる前に自分で立てた計画」です。(鑑定経験と自分の体験から筆者はそう確信しています)
「神から押し付けられた運命なんか絶対に受け入れられない。私は神と闘うためにホロスコープを全否定してやる」などと神様への敵対心を持たず、自分で立てた計画なのですから穏やかに受け止めてください。 せっかく自分でそうしたいと願って生まれたのに計画を反故にするとは、この人生という滅多にないチャンスがもったいなくありませんか。

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