前世と今世を知る占い研究室

西洋占星術 初級講座7

このページは初心者の方向けのホロスコープ読み方講座です。 検索で来られた方は、最初のページからお読みください。


パーソナルプラネットとは

この講座では、性格の基礎や人生のターニングポイントとなる主要な感受点から先にご紹介してきました。
普通の占星術教室で先に教わるはずの、「水星・金星・火星」という動きの速い惑星をあえて後回しにしています。

動きの速い惑星は個人的な出来事に関わることから「パーソナルプラネット」と呼ばれます。
(本来、水星・金星・火星に月と太陽を含めて「パーソナルプラネット」と呼びます)

これら動きの速い惑星は決して無視すべきものではないのですが、初心者の方に先に教えてしまうと強く囚われ過ぎてしまう傾向があるようです。 おそらく「パーソナル」と呼ばれるだけに身近な要素で、日常的に実感しやすいためでしょう。
しかし二十歳以上の大人の方が、水星や金星などに囚われ過ぎることは好ましくありません。いつまでも思春期の子のように身近な世界に囚われていると人生の大きな目標を見失ってしまいます。
そこで二十歳以上の方のホロスコープ解読においては、あまり水星や金星を強調し過ぎないほうが良いと考えられます。
次の通り、占いたい事柄に応じて分析するのが望ましいでしょう。


水星で読み取るべきこと

水星の軌道周期は約88日。約28日である月の次に動きの速い惑星です。

地球に最も近い月は前世~幼年期に関わるため、今世の人格形成にも深い影響を及ぼします。
その次に速い水星は少年少女期に該当します。
惑星年齢域という考え方によれば8歳~15歳頃です。
ちょうど小学生から中学生の年齢です。人はその時期、初歩的な対人関係を学びます。また積極的に情報を仕入れ、学習を始める時期でもあります。
このため水星で性格を読み取ることはできませんが、基本的なコミュニケーション能力や学習の癖は読み取ることができます。
具体的に言えば言語能力、IT系の能力は特にはっきりと水星に表れるようです。
また場合によって旅行運を表わすこともあります。
もちろん年齢域として、8歳~15歳期の運勢を見ることにも適しています。年齢域と見て運勢を読む場合はハウス・アスペクトを考慮するとともに、度数を読むようにしてください(運勢の読み方は別の機会に書きます)。

なお水星は学習に関わることから、よく「知力そのもの」と誤解されていますが、水星だけで知的能力の高低を読み取ることは不可能です。
知性の傾向はやはり、性格から来る思考パターンや職業適性と切り離せないものです。アセンダントやMCなどを分析して判断すべきことでしょう。
水星が表すのはあくまでも他者との繋がりに使うための表現能力、情報処理能力です。

各サインごとに水星の読み方を例として書いておきます。
これは解釈例に過ぎないので囚われ過ぎないでください。アスペクトや度数によって若干、変わります。

牡羊座の水星

考えてから表現するまでのスピードが速いため、思ったことをすぐに口に出してしまうでしょう。 相手の反応を気にせず発言してしまい、不利な論争に巻き込まれることがあります。敵は多くなりますが、批評家としては有能です。


牡牛座の水星

考えを表現するまでに時間のかかるタイプです。その代わりに表現に重みが出ます。 言語には苦手意識を持ち、音楽やファッションでの表現を好む人もいます。勉強にも体感を取り入れたほうが習得しやすくなります。


双子座の水星

双子座の水星は最も活発となり、水星らしさを発揮します。コミュニケーションに優れ、情報処理の能力も発達するでしょう。 好奇心が旺盛となるためあらゆる分野の情報を仕入れようとする傾向があり、集中力に欠けるところは弱点です。


蟹座の水星

どのような知識でも溜め込むことができるので記憶力を求められる分野では優秀です。 表現においては感情が優先します。このため少し客観性に欠けた表現をしてしまいがちで、論理的表現が苦手となります。


獅子座の水星

オープンな表現をします。牡羊座と同様に思ったことをそのまま口にして不利益を被りがちですが、違うのは相手の反応に敏感なことです。 言語を使った芸術分野(たとえば文筆・演説・脚本)の理解力と表現力に長けます。


乙女座の水星

細かな情報を分析する能力が発達します。情報処理(IT系)の分野、研究の分野で能力が発揮されるでしょう。 弱点は細部の情報に集中し過ぎて全体が見えなくなりがちなことです。対人関係では神経質な表現が敬遠されるかもしれません。


天秤座の水星

人との交流に関する情報を素早く仕入れることができるため、人脈作りでは最高の能力を発揮します。 会話やメール文などでの表現もスマートで常識的です。ただあまりにも周囲に合わせ続けていると、個性的な自己表現が苦手となります。


蠍座の水星

情報を直観的に察知します。特に他人の心情を察知することに長け、相手には超能力のように感じられることがあります。 ただ表現することは苦手と感じるようです。蠍座の強い感情を表現するには水星では力不足のためです。このためストレスを抱えがちです。


射手座の水星

射手座の敏感さと好奇心旺盛さが増し、様々なことに関心を持つようになります。ただ全ての情報について等しく重大に思えてしまうため、視野は狭く、かつ分散します。 対人関係では常に態度が変化して周りを飽きさせませんが、少々信頼性に欠けます。


山羊座の水星

現実に役に立つ情報のみ仕入れようとするため、将来の可能性についての話を聞くことは苦手となります。 表現する際も数字や過去の実績を用いて説明するなど、実際的で論理的となります。人間関係については利己的とならないように注意が必要です。


水瓶座の水星

枠に囚われず広い分野からの情報を仕入れようとします。自由奔放な表現をしますが、客観性に裏付けられているため我がままな印象は与えないでしょう。 土地に縛られない交流を好むため、特にインターネットでの交流に長けます。


魚座の水星

水星の冷たい論理性と魚座のウェットな感受性は正反対であるため、このサインの水星は力を発揮しづらくなります。 他人の思惑を察知することには長けますが、自分の考えを表現することは難しいでしょう。時に直観をそのまま表現するため、混乱した思考の持ち主と見られることがあります。


金星で読み取るべきこと

金星の軌道周期は約225日(7.5ケ月)です。
惑星年齢域は16歳~25歳頃。つまり思春期から結婚前の恋愛期を表します。誰もが異性を意識する時期です。

このため金星を見ると恋愛運や、愛情の表現方法を読み取ることができます。
特に男性にとって金星は「理想の女性像」を表わします。ただ残念ながら金星は「理想の結婚相手」とは異なることにご注意ください。男性にとっての理想的な結婚相手は、月に表れます。

恋愛運以外にも、金星は幸運そのものを表わす惑星です。
大きな意味での「恩寵」を表わすのは木星ですが、金星は身近な「幸運」。人のサポートを得ることや、金運を表わすこともあります。 進行図や経過図で運勢を見る時には、オーソドックスな占い方で「ラッキーな出来事を惹き起こす星」として読みます。
金星との良好なアスペクトがある場合その感受点は支援を受け、力を持ちます。
他に、金星は芸術性や悦楽を表します。たとえばアセンダントや太陽など重要な感受点に金星が重なる場合(さらに水星座が強い場合はなおさら)、相当な芸術の才能を持つ人であると推測できます。MCと重なる場合は金銭的な豊かさにも恵まれるでしょう。

金星では例として、「恋愛の形」ということでサインとの関係を読んでみます。
これも解釈例に過ぎませんから囚われ過ぎませんように。アスペクト・度数を考慮してください。

牡羊座の金星

好きになったら突き進む、衝動的な恋をします。 本来の金星は他者との穏やかな関係を好むのですが、牡羊座は相手の気持ちを思いやることなく行動するサインのため金星がバランスを崩しがちです。 暴走する愛とならないよう自制が必要です。


牡牛座の金星

金星が本来の場所にあり安定して働くことができます。このため、恋愛も穏やかなものとなり、常に相手を思いやる建設的な関係を築くでしょう。 ただし若い時の恋愛においては、現実的過ぎてロマンに欠けると言われることが多いかもしれません。


双子座の金星

双子座の金星は安定性を欠きます。このため双子座に金星がある人は八方美人となりやすく、恋愛にもドライとなります。 感情の深みにはまることがないので恋愛に関するわずらわしさとは無縁ですが、相手には寂しさを与えてしまうでしょう。


蟹座の金星

相手を包み込むような温かい愛情を持ちます。恋愛相手にも親のような慈愛を注ぎますが、相手も同じレベルの愛情を返してくれるとは限りません。 一方的に愛を注ぐことに疲れて恋愛に臆病となることもあります。


獅子座の金星

華やかな恋愛をします。輝くばかりの魅力で異性から注目を集めるでしょうし、多くの異性と付き合うことになるでしょう。 いっぽう自分が愛されないと癇癪を起こしがちです。愛されて当然という考えを改める必要があります。


乙女座の金星

乙女という名のイメージとは裏腹に、論理的で堅苦しいこのサインにある金星は活動を抑制されます。恋愛には関心が低く、関心を持っても淡泊なものでしょう。 理屈で異性を好きになろうとし、相手を理想の型にはめようとします。概して恋愛経験が遅れます。


天秤座の金星

絶妙なバランス感覚とスマートな服装や態度で、多くの異性から好まれるでしょう。恋愛期間中も思いやりを持って相手に接することができるためトラブルは少ないはずです。 ただベタベタとした関係が苦手なため、寂しがるタイプの恋人では長続きしません。


蠍座の金星

相手と一体化するほどの結びつきを求める蠍座に金星が入ると、愛情は激しく深刻なものとなります。 相手には一途で真剣な愛を注ぎ、どんな困難もはねのけて添い遂げようとしますが、愛が実現しないと自分も相手も傷付けてしまうことがあります。


射手座の金星

射手座は自分の目標に向かうことを優先するサインなので、束縛される恋愛が苦手です。このため金星は射手座であまり力を発揮できません。 パートナーがいても放り出して冒険に出てしまうようなところがあるので、恋愛を長続きさせるのは難しいでしょう。


山羊座の金星

牡牛座同様、山羊座も現実的な恋愛を好みます。さらに相手への思いやりよりも実利優先ですから、恋人が自分の役に立つかどうかを考えながら恋愛するところがあります。 ただ付き合うことになれば相手には誠実で真面目、移り気になることはないため安心です。


水瓶座の金星

博愛精神を表わす水瓶座に金星があると、恋愛と友達関係の区別がつきにくくなります。ほぼ友達のようなドライな恋をするでしょう。 このため相手は不満を溜めることが多いはず。同じようにドライな感性を持つ相手とでなければ恋人関係は成立しません。


魚座の金星

金星の芸術性や情緒が最も発揮されやすいサインです。恋愛することにも向いていて、詩的で美しい恋をします。しかしあまりにもロマンティックでウェットなため相手は重く感じてしまうことがあります。 自己犠牲で尽くし過ぎる傾向があることにも注意が必要です。


火星で読み取るべきこと

火星の軌道周期は約688日(約1年11ケ月)。
惑星年齢域は36歳~45歳頃ですが、成人後は誰もが同じ年齢で同じイベントを迎えるわけではないので緩やかに考えてください。太陽をオーバーラップさせて両方で考えることをお勧めします。

火星は古来、土星と同じように「凶星」とされてきた惑星です。
土星は大きな意味での凶事「後戻りできない挫折」等を表わしますが、火星はもう少し身近で現実的な凶事を意味します。火星が起こす出来事は、大人としてワンランクアップするための「試練」と捉えることができます。
ただし出生図に予め仕掛けられた運命によっては火星が決定的な事件を惹き起こすことがあります。
これは火星が活発なエネルギーを持つ惑星であり、運命を実行させるトリガー(引き金)となりやすいからです。決して火星が凶事そのものを運んでくるわけではありません。
逆に鬱屈した状況を打開するきっかけとして火星が重要な役割をすることもあります。つまり火星は起爆剤のようなもの。危険な火薬は使い方によっては身を滅ぼすが、有効に用いることもできる。「火星は使いよう」と言えるでしょう。(ただしどのように使うかは、出生前に予め計画されているのですが)

他に女性の場合、恋愛における「理想の男性像」として読むこともできます。
ただしこれも男性にとっての金星と同じように「理想の結婚相手」ではないので注意してください。女性の理想の結婚相手は、太陽を見るのが一般的です。

ここでも例としてサインと火星の関係を読んでみます。
出生図の火星からは、目標に向かう際の燃料がどのようなものか読み取ることができます。あくまでも火星は燃料であり目標そのものではないことに気を付けてください。


牡羊座の火星

火星が最も強力なエネルギーを発揮するため、暴走しやすくなります。衝動的で攻撃的、常に戦闘態勢のため周囲と衝突してトラブルを招きやすいと言えます。 良い方向に目標を定めたならこのエネルギーが最高の結果をもたらすでしょう。成功者ともなりやすいです。


牡牛座の火星

火星が最も抑制されます。目標に向かう動きは非常に鈍く、ほとんど停滞しているように見えます。 その代わりに信念は生涯一貫しています。悪く言えば頑固な人ですが、目標実現の際には溜め込んだエネルギーが強力な実行力となります。


双子座の火星

このサインにある火星は動きが軽くなり、様々な事柄へエネルギーが向かいます。目標実現までのスピードも速くなります。 しかしエネルギーが分散すれば力が弱くなるのは当然のことで、大きな目標実現には向きません。器用貧乏とならないよう注意。


蟹座の火星

水のサインである蟹座の中では火星のエネルギーが抑制されると誤解しがちですが、逆に沸騰した湯のような激しい行動を惹き起こします。 特に感情が刺激されたとき、自分が攻撃された時は水蒸気爆発のように癇癪を起こすため注意が必要です。激しい感情を自覚し意識してコントロールすることです。


獅子座の火星

このサインにある火星は牡羊座と同じく強いエネルギーを持ちますが、暴走するリスクは低くなります。太陽の指示待ちで動くため良い方向にエネルギーを使いやすいと言えます。 ただし目標が定まらないと鬱屈したエネルギーを抱えたままくすぶることになり、唐突に不満を爆発させがちになるでしょう。


乙女座の火星

乙女座の火星は牡牛座にある火星ほどの抑制を受けません。適度に暴走を抑えられて現実的な目標に動くことができます。理想的な形で火星を使役することも可能です。 ただしエネルギーを細部に向けてしまいがちとなるため、強迫観念に囚われてしまうこともあります。


天秤座の火星

波風立てないことを最善とする天秤座の中にある火星はうまく活動することができません。火星が活動することで今までの調和が崩れることを恐れるからです。 目標に向かおうとすると天秤座が立ち止まらせるため、火星のエネルギーが弱まります。優柔不断で行動力に欠けると見られがちです。


蠍座の火星

蟹座と同じように水の中の火星なので水蒸気爆発する恐れはありますが、蠍座は固定サインのため火星を統制することも可能です。 火星がよく訓練された軍人のように働き、上手に目標を達成することができます。問題は良き目標を持つかどうかです。嫉妬や恋愛の未練は遠ざけなければなりません。


射手座の火星

火星は一点に集中しないと力を発揮できませんが、射手座の興味は多岐にわたり分散してしまうのでエネルギーが惑います。 突飛な信念を抱いたり、過大な目標に囚われるなど誤った方向に突き進みがちです。常に正しい道を歩いているか確認する必要があるでしょう。


山羊座の火星

このサインの中では火星は最も理想的な活動力を与えられます。完璧に統制されたエネルギーが目標実現のために動くため、現実社会において成功しやすくなります。 自分の利益のためにのみエネルギーが使われるので過度に利己的となりやすい点、注意が必要です。


水瓶座の火星

改革者として行動する場合、火星のエネルギーは強力に発揮されます。 しかし水瓶座は実利のために火星を使うことがないので、日常においては火星のエネルギーは弱まります。通常は怠惰か、変わった目標に取りつかれて周囲を驚かせているでしょう。


魚座の火星

魚座にある火星も水蒸気爆発する恐れは残りますが、魚座の感情は分散しているため蟹座より遥かに安全です。 しかし他者への攻撃をしない代わりに、自己に対して過大な要求をすることがあります。夢は遠大となり非現実的となります。思想活動に囚われた場合、極端な自己犠牲に身を投じることがあります。


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