前世であなたは自分らしく生きたか

出生ホロスコープから読み取る前世の痕跡

出生時のホロスコープ(ネイタル・チャート)から前世を読み解く方法を少しだけご紹介します。
これは『K's Fortune Labo』の筆者が自身の前世記憶と、鑑定経験をもとに考えた解読方法です。

このページの内容は西洋占星術の中~上級者向けとなっております。
初心者の方はホロスコープを総合的に読むことが難しいと思いますので、ここに書かれたことを無理に使おうとすると混乱するはずです。『前世占い』としては単純かつ強力な当サイトの宿曜占星術をご活用されることをお薦めします。

また中~上級者の方でも、このページでご不明な箇所は恐縮ですが⇒当サイトの初級講座でご確認ください。
太陽やアセンダントの解釈について当サイト独自の考え方をしているため、現代占星術を学ばれた方には不可解な点が多いと思います。
(この考え方をしなければ前世を読み解くのは不可能なのです)

【ご留意事項】
・このページの手法は筆者自身の経験則をメモしたものに過ぎず、絶対公式化するには不十分です。 ここに書かれたことを公式として信奉する必要はありませんし、必死で批判する必要もありません。「このような考え方もあるかもしれない」程度に参考としてお読みください。
・たいした内容ではありませんが、このページに書かれた手法は吉野圭オリジナルです。「自分が考えた」と嘘をついて盗用することは厳禁します。ご利用の際は当URLと筆者の名を掲載ください。※掲載日時証明済、裁判証明可能
・商用利用の場合、著作物の利用許諾が必要です。ご住所、お名前(戸籍上氏名)を添えてご連絡ください


月から前世を読み取る

サイトトップ他で繰り返し書いている通り、月は前世の痕跡を最も強く表す感受点のようです。 古代の占星術で「月は前世~今世の幼年期を表す」と言われていたことは、どうやら真実です。

ただし月サインから前世を読み取るには解釈が曖昧過ぎて、不可能に思います。
手がかりになることは確かなのですが、現実どのような職務を担っていたか・どのような人生を送ったのかという具体的なことまでは分かりません。

度数ごとにサビアンシンボルを読めばかなり真相に近付くことは確かです。しかしサビアンシンボルも、実際のところ前世記憶がなければどういう意味なのか分からないでしょう。

(以下このページしか読んでいない方のために例を転載します。重複ご容赦を)

【例】筆者の前世の職務: 戦争作戦家、補佐役
 月サイン: 水瓶座
 月サビアンシンボル: 水瓶座25度『右の羽がより完全に形成されている蝶』
 分析: サインの水瓶座だけで前世を推測するとすれば「コミュニケーションが苦手な天才系変人」などのイメージが浮かびますが、あまりにも曖昧過ぎます。(これでは単に現世の性格の一部を裏付けるだけに過ぎません)
 水瓶25度のシンボルは「感情を抑えて冷静に物事に当たる」ことを表すシンボルであり、こちらは的確に前世の職務態度を表しています。 しかし、このシンボルだけから具体的な職務を読み取ることは不可能です。「冷静に物事に当たる」というだけなら作戦家にも、医師にも、研究者にも当てはまります。 シンボルだけから前世を正しく読み取るには霊視レベルの直観能力が必要です。
 標本ホロスコープ詳細

ところが霊能力などなくても、具体的に読めてしまうのが宿曜占星術です。

【例】筆者の宿: 『壁宿』代表的な参謀(作戦家)星、補佐役。→詳細解釈 

このように宿は、前世の職務から生き方・性格までをも正しく表しています。

この宿曜占星術と、月サイン・月サビアンシンボルを組み合わせれば、かなり具体的に前世の生き方と性格を読み取ることが可能なのではないかと思います。
初心者の方は宿曜占星術だけでも十分ですが、上級者の方はぜひサイン解釈とシンボル解釈を組み合わせてお読みください。


前世では自分らしく生きたのかどうか?

次に、前世における「人生に対する姿勢」を読み取っていきます。

同じ宿の方々は全て同じ前世となるのでしょうか?
答えはもちろん、否です。
月のサインやシンボルの組み合わせだけでも人ごとに異なる人生を読み取ることができるはずですが、他の感受点との組み合わせによって、さらなるバリエーションを読み取ることができます。
特に前世を解読するうえで最も重要となるのが、
その前世は本当に自分らしく生きたと言えるのかどうか?
です。
どうして重要なのかと言うと、前世の人生に対する姿勢こそが今世の目標(人生計画)決定に関わっているからです。

まずは、「前世で自分らしく生きたかどうか?」の読み取り方から。
これは比較的に簡単です。次のように読みます。

(1)アセンダントと月が困難アスペクトを形成 = 前世では自分らしく生きられず、不満のまま終わった
(2)アセンダントと月が安易アスペクト、または同じサイン = 前世では自分らしく満足して生きることができた

以上のように読むのは、アセンダントはその人の魂を表すと解釈できるからです。前世と比べて度数が多少動いたとしても、「現在の魂」つまり現状の本質として解釈します。
アセンダントは前世から大きく動くことはありません。少なくともサインは同じのようです。 ところが月は大変動きやすく、今世の生き方によって、来世の出生ホロスコープではサインを大きく飛び越えて移動することもあると考えられます。 (したがって宿も同じです。来世の宿は一般に言われているように「胎」として決定したものではなく、今世の生き方によって大きく変わることもあるようです)
このアセンダントと、前世を表す月が困難アスペクトを形成していれば、 その人は前世で本質と矛盾する生き方をしたことになります。つまり「自分らしい生き方をしたとは言えない」と読みます。

逆にアセンダントと月が安易アスペクトで支援し合っている場合は、その人は前世で満足して生きたと考えられます。
月がアセンダントと同じサインであれば、さらに前世では自分らしさ全開で生きたのだと言えます。

(1)の場合は少し厳密に、サイン同士ではなく感受点同士が困難アスペクトを作るかを見てください。タイトである必要まではありません。
感受点同士が困難アスペクトを作る場合、前世では自分らしさを抑えて生きたのだと推測できます。特に90度の場合、現世での性格的矛盾や、「生きづらさ」としてご本人が自覚していることが多いです。
感受点同士が困難アスペクトは作らず、単にサイン同士の相性が悪いだけの場合、満足した人生であったとまでは言えませんがそのことが現世へ問題を生じさせている可能性は低くなります。 ただし実際に問題となっているかどうかは、各人のホロスコープごと読み解く必要があります。

どのような場合でも、月とアセンダントの度数そのものが表す意味によって解釈結果が変わってきます。
中級者以上の方は各度数のシンボルも併せて読むべきところです。


前世の生き方で変わる今世の目標

今世の生き方の方向性、目標は出生ホロスコープの太陽・MCに表れます。
それは「生まれる前に自分自身で決めた人生計画」であると考えられます。
この意思決定の根拠が、アセンダント×月の「前世で自分らしく生きたかどうか」に表れています。

たとえば、
(1)前世で自分らしく生きられなかった
人は、たいていの場合、「今世こそ自分らしく生きよう」と思うはずです。
そのように誓った方の太陽は、アセンダントに近くなるか支援する位置(アセンダントと安易アスペクト)になると考えられます。
実際にホロスコープを見ていると、アセンダント×月が困難アスペクトの方の太陽が、アセンダントに近い位置にあることは多くあります。
このような方は「今世こそ自分らしく」とリベンジ(再チャレンジ)する想いで人生計画を立てたのだと考えられます。

(1)の方のうち最も自分に厳しい方は、「再び前世と同じ生き方をしよう」という計画で生まれてきています。
たとえば前世で夭折した方などが、もう少し学びを深めなければならないと思った場合に、あえて修行として苦しい人生を再び選ばれるのだと推測されます。
この場合アセンダントは月とともに、太陽と困難アスペクトを作る確率が高くなります。これは通常のアスペクト占星術でも、「矛盾が起きやすい性格で障害の多い人生となる」と読み解くことになります。
現実のケースを見ているとこのようなホロスコープをお持ちの方は、「太陽が自分なのだ」という意識が強く、「太陽サインらしく生きなければならない」という脅迫観念を抱きやすいようです。 そのわりには自己の中の矛盾を感じ続けるので、精神的な負担が大きくなります。
しかし何故そうなったのかというと、生まれる前の計画としてご自身で厳しい修行を選んで来られたからです。
このような方は「月(前世)のやり残した課題を今世で果たそう」と考えた尊敬すべき魂であって、カルマという罪状で罰を与えられているわけではありませんので誤解による差別をしないよう注意しておきます。

(2)「前世では自分らしく満足して生きることができた」方のうち、太陽がアセンダントと困難アスペクトの位置にある場合。
このような方の場合、性格的に矛盾はなく、心の問題もなく楽しく暮らしていると思います。 しかしそれだけでは何の学びにもならないので、太陽で弱点の補完が必要だということになります。
アセンダントと困難アスペクトの位置にあるサインは「自分の苦手とする分野」です。ここに太陽がある方は、今世で弱点を補完する必要があることになります。補完することよって目標実現に近付けるはずです。

(2)の方のうち、アセンダント・月・太陽が同じサインか安易アスペクトである場合、本来の個性をパワーアップしてアクセル全開で生きるように計画されています。
何の憂いも要らない方です。自分の思うまま、個性を発揮して生きるべきです。今世では個性実現に集中すべく生まれてきています。
ただアクセルのみでブレーキが弱いので(土星にもよりますが)、暴走することはあるかもしれません。また未来永劫そのままでは学びがありませんので、いつかの転生で、違う人生を経験する必要があると思います。

さらにMCを併せて見れば、それらの太陽課題を越えた結果としてどのような目標を計画しているかが分かります。

ここまで、全て度数シンボルを併せて個人ごと解釈する必要があります。
簡単に占断する方法などありません。総合解釈のためには経験を積む必要があると思います。筆者も手さぐりの修行の身です。

※当サイトでは無料での個人レッスンや、ケースごとのご質問には対応しておりません。またサイト上でも一つ一つの度数シンボル解釈について執筆するわけにはいきませんので、上級者の方はご自身でシンボルテキストを購入してお考えください。

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「自分らしく生きられなかった」とは、罪のカルマがあることではない

気になるご質問をいただきましたので、一ケースのみご説明させていただきます。

ご質問メールから引用

カルミネート天体が月である場合、アセンダントと90度の場合もあります。初級講座の当該部分では、「月カルミネート:人と協力して事を成す運勢です。周囲とうまく調和出来るため、女性なら地域に溶け込む良い妻となるでしょう。」とありますが、 ある意味、前世に後悔する魂の解説としては腑に落ちにくいのですが、前世の自己評価とは無関係なのでしょうか?

上記が90度の場合、月のやり残した課題(或はカルマの刈り取り)を如実に示す太陽の位置とは、例えばどの位置なのでしょうか?
このご質問にはいくつかの誤解がベースにあるように思います。
順を追って誤解を分析して回答していきます。

1.前世で「自分らしく生きられなかった」人は、罪業を負う人ではありません
前世で後悔した魂が今世で他人と和合し楽しく生きることについて、「腑に落ちない」と仰ることが私にはどうしても腑に落ちず、しばらく理由を考えていました。
考えていて気付きました。もしかしたら「前世について悔恨している」と言った時点で、多くの方は「罪人」のイメージを抱くのかもしれないと。
「前世で何か悪いことをした罪人だから他人に好かれ、明るい人生を送る資格はない」という反感イメージを持つのではないか?
もちろん文章のニュアンスから推測するに、上のご質問をくださった方は「罪人」とまでは思っていないでしょう。しかし少なくとも「生涯、悔恨で暗く下を向いて生きるはずの魂」というイメージは抱かれていることと思います。
いずれにしても、大変な誤解です。
このような誤解は差別を生みますので、悔恨している魂は罪人ではないのだと強く申し上げておきます。
(重大な差別の可能性について気付かせてくださった質問者様に感謝です)

まず基本的なところをご認識ください。
アセンダントと月が90度の人は、前世においてただ「自分らしく生きられなかった」ということに不満を覚えたまま亡くなった魂です。
罪人であったり、何か重大な失敗をするなどして、いわゆる仏教的な意味での「カルマ=罪業」を背負った人なのではありません。
悔恨を「カルマ」という言葉で括ると差別を生みますから、アセンダント×月の困難アスペクトは単に「不満」という言葉で置き換えて考えたほうが正しいと思います。

また太陽の方向による課題設定も、「カルマの刈り取り」と言うよりは「再チャレンジ」です。
「再チャレンジ」は広い意味であれば確かに「カルマの刈り取り」に含まれるのですが、一般の人が「カルマ」として思い浮かべるのはやはり狭い意味の「罪業」だと思いますので、ここでは避けたいと思います。
(「如実に示す太陽の位置」は「○○座」などと安易に述べられるものではないので、個人ごとホロスコープを解読してください。上級者の方なら理解できるはずです。例示は、前項の説明通りです)

今世で再チャレンジしようと生まれて来た魂には、他人と協調して生きる権利も、他人から好かれる可能性もあります。
たまたま前世で苦労したからと言って、今世までも生涯下を向いて暗く生きる必要など全くないのです。 アセンダントと月が困難アスペクトの皆さん、どうか今世では顔を上げて前を向いて生きてください。


2.カルミネート惑星は、他人からの恩恵や評価を表します
ご質問のうち、「前世の自己評価と(カルミネート惑星の運勢)は無関係なのでしょうか?」について。
カルミネート惑星の象意と、性格を表す他の惑星象意とを混同されているように思います。

カルミネート惑星とはMC近くにある惑星ですから、当然ながらMCの「社会的評価」と関わるはずです。
つまり、他人からの恩恵や評価という社会的な運勢を表すものです。
極端に言ってしまえば、「本人の自己評価とは別問題」と言っても良いでしょう。他人からの評価は人生全般に影響しますので人格形成と全く無関係とは言いませんが。

さらに、本人の自己評価と社会的評価が激しく乖離してしまう人生も現実にあります。
たとえばカルミネート惑星の影響が大きいホロスコープの場合、本人の意志に逆らってカルミネート惑星の運勢が実現することがあります。
(意志に逆らっているようには見えても実は本人が生まれる前に承知した運命なのですが。 これこそが運命の自動修復機能がはたらいた結果、いわゆる「カルマの刈り取り」と呼ばれるものです。 生きている間の本人には理解できずとも、自分自身が過去にしたことの報い/善い報いも含む、を受けているのです。報いを受けることを生まれる前に自分で同意しています)
このような場合、嵐に翻弄される木の葉のように本人の自己評価とは無縁に次々と人生が展開していくことになります。

なお、カルミ惑星のホロスコープ全体への影響度はMCとの距離で測ります。
特にタイトなコンジャンクションでは「自己評価とは無縁の世間評価による翻弄」が起きやすくなります。
通常のカルミネート惑星であれば、MCが実現した後に運勢が発揮されるはずです。と言うことはこの時点で、「悔恨があった」魂も太陽の課題はクリアしているはずで、悔恨はなくなっていると考えられます。


--2015年8月31日筆 2014年1月、旧ブログに掲載した記事をベースに書きました--

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