本やサイトによって違う宿が出る人

私が鑑定をしていて何名か、
「他では違う宿と言われた。どちらが正しいのか?」
と仰る方に遭遇しました。

また、
「いつも本や宿曜サイトによって違う宿が出る。どれが正しいのか分からない」
という方もいらっしゃいます。

このページではそんな方々の、違う宿が導き出される原因と
「自分の本当の宿はどれか?」
知るための方法を模索してみたいと思います。

原因@ 選択する暦が違う

まず様々な本やサイトによって示される宿が違うのは、本やサイトそれぞれに選択している計算方式(暦)が異なるから、というケースがやはり最も多いようです。

以前の解説でも書きました通り、宿曜占星術の計算方式は主に3パターンあります。

1.古代インド式 27宿
2.古代中国式 28宿
3.現代式 月星座を宿曜盤の12宮に当てはめ、宮に対応する宿を割り出す方式

(分かりやすくするためざっくり書いています。詳しくは解説、暦の選択をお読みください)

この1~3の計算方式のどれを選ぶかで、宿という結果そのものが違ってしまいます。
このため、宿曜占星術師・宿曜本・宿曜サイトごとに結果がバラバラとなるわけです。


ちなみに当サイトはこの中で1番目の「27宿」方式を選択しています。
これは
「解釈を宿曜占星術の原典に頼るなら(前提)
 計算方式も原典が想定したとおりにすべき(結論)」
という考えからです。なおかつ、個人的な鑑定経験でも最も当たるという感覚を得ています。

以前書いた解説と重複しますが、上の中で個人的にあまりいただけないなと思うのは最近流行の3番目の方式、「月星座を宿曜盤の12宮へ無理やり当てはめ宿を割り出す力わざ」です。
西洋占星術の知識を持ったうえで宿それぞれの解釈を読みますと、宿に対応する宿曜盤の十二宮図 = 西洋占星術の12宮ではないことがはっきり分かります。
つまり宿曜盤の十二宮は単なるイメージ図に過ぎないということ。そこへ無理やり当てはめたからといって正しい解釈になるはずがないでしょう。
追記。確かに古代インドの占星術師は27宿の占いについて、「この占いは簡易版に過ぎないから…現実の月の位置で観るのが望ましい」と言ったのでしょう。でもそれは現実の月を無理やりこの簡易版占いの解釈に当てはめるべきだ、と言ったわけではないはず。月を27宿で計算しないなら解釈も簡易版ではなく、本流の占星術に則りホロスコープ図で解釈すべきという意味だと思います)


……と、以上は私の個人的な考えです。
あくまでも個人的な経験から結論づけたものですから、絶対に正しいとは言い切れません。

同様に他の先生方が正しいと主張している計算方式も、絶対に正しいと言い切れないはずですね。

----冗長でしたので以下略----

原因A 陽暦から陰暦へ変換する際の計算が違う

これは稀にあることのようです。

同じ方式、たとえば27宿で計算しているにも関わらず、計算しているプログラムソフトによって異なる宿が出てしまう場合です。

特に、スペックの高い占星術ソフトでこのようなことが起きます。

これについては私も詳しいことが分からないのですが、陽暦から陰暦に変換する際に時間を考慮するか否かで、一日ほどズレたりする場合があるのではと推測しています。

一般的には時間を考慮せず、日だけで変換するはずです。
しかし占星術ソフトの場合はたまたま出生時間が必要ですので、時間まで入れる仕様となっています。そこでその時間から24時間で一日と数えることになり、ズレが生じるのではと推測します。
あまりにも精度が高過ぎる計算ソフト故に生じる穴でしょうか。

(あくまで素人の推測なので間違っていたらすいません^^; 数学または暦計算に詳しい方、正解をご教示ください)

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※追記
暦に詳しい方からご指摘がありました。時間を考慮した場合の陰暦変換に一日のズレが生じるのは、「午後から始まる日の場合、午前生まれの人はその前の日の計算になるからでは?」とのことです。ありがとうございます。
これはおそらく「朔」の瞬間を一日の始まりと見た場合の話ではないかと思います。
陰暦は朔のある日を“ツイタチ”とし、その日を基準として日数を数えていきますが、朔は一日のうちのどの時間にも起こり得ます。出生時間を考慮した場合、この朔の瞬間時間により午前と午後で別の日生まれになることもあるのです。
(ただしこれは天文学上の話で、暦の計算としてはあくまでも朔の一日全体をその日と見るのが原則です。ところで何時を一日の始まりとするかですが、昔の庶民は一日の始まりを朝と考えていました。しかし暦の計算においてはやはり「午前0時/正午の反対」から一日を数える決まりのようです)
私の使っている占星術ソフトが朔望を考慮しているかどうかについては分かりませんが、おそらく正解に近いのではないかと思います。
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このような場合、私は一般的な陰暦変換のほうを採用しています。
(つまり時間を考慮に入れず、朔望の日もあくまでもその日全体を「一日」と数える原則に従います)
鑑定の経験上も、一般的な陰暦変換を採用して宿を計算したほうが筋の通る結果となるようです。

どうしても宿が判明しない場合はどうするか

上で
「どの宿曜占星術師が採用している計算方式も、絶対に正しいとは言い切れない」
と書きました。

こんなことを書いたら元も子もなく、結果として
「じゃあ結局、どの宿か分からないんじゃん」
ということになります。

どうすべきか……。

そんな時、私は最後の手段として西洋占星術のホロスコープ総合鑑定を使います。

不思議なことですが鑑定をしていると、人間の持って生まれたホロスコープには必ずストーリーがあるということに気付きます。
宿はそんなホロスコープに矛盾しません。正しい宿ですと、ホロスコープの全体ストーリーの中に正確に埋め込まれるように筋が通ったものとなります。
(具体的に言えば、アセンダントやMCなど他の感受点で現れたキーワードが宿の解釈に繰り返される。あるいは過去の後悔や反省から、宿の性質を正反対へ覆そうとする星が表れる、等)

間違った宿だと、その解釈が全体から浮き上がるように筋の通らない無意味なものとなります。

宿も月星座も当たっている感覚がない

最後に計算違いとは話が変わりますが、宿も月星座もホロスコープ鑑定も当たっている感覚が得られない・身近な人たちも「全く違う」と言う、このような場合は自分の誕生日を疑ってみる必要があるかもしれません。

こちらでも書きました通り、医師が出生証明書に事実の出生日時を書かないことは違法です。だから日本で出生した方なら滅多にないことではあります。
でも残念なことに100%ないことではない……というか春生まれの人だったら結構あり得るな!という現状らしいです。
それから、自分が生まれた頃に親が宗教にはまっていたり占いにはまっていたことがある場合も怪しいです。
あまりこんなことを宣伝すると戸籍法上で混乱を招きかねないのですが、戸籍変更の目的ではなくあくまでも真相を知るための目的として、本当の出生日について親にそれとなく訊いてみるのも一考です。




13/3/17筆
自分の宿を知る方法
(一部、「宿曜が当たらない人へ」と重複する内容です)