宿曜占星術の相性占いは何故、当たるのか?

私は宿曜占星術の相性占いを100%信じる者ではないのですが、このサイトを始めたばかりの頃よりは少し信じる割合が上がってきたかなという気がします。

少なくとも出生時間が分からない状態で占う一般的な西洋占星術よりは、宿曜占星術のほうが現実に当たることは確かのようです。



どうして宿曜占星術のほうが、一般的な西洋占星術より当たるのか。
これは宿曜占星術が、月同士の相性を見るものだからだと思います。

※宿曜占星術の基礎知識: 宿曜占星術は西洋占星術とルーツが同じですが、月だけを見るものです。ホロスコープがインドに伝わった際に、簡略版の占星術として「月だけを占う(特殊なやり方で日ごとに月星座をミックスして割り振る)」手法が編み出されました。


男女に関わりなく、同じ星の相性を見るということは西洋占星術にあまりない手法です。
しかも月同士。
ということは男女ともにプライベートの性格を見るわけで、家庭生活の相性を見る手法としては、理にかなっていると言えます。(ただ可能なら、他の惑星同士も見るべきと思いますが)

さらに言えば、月は前世を表しますから、月同士で見るということは前世での相性を見ているとも言えます。

これは場合によっては前世での因縁の善し悪しを見ることになります。
見た目の性格、つまり太陽星座などの相性は良くても、前世では何かトラブルがあった関係なのかもしれないわけです。
そこで月の関係を調べることによって、目に見えない絆やトラブルの種を発見することが出来ると考えられます。

「表向きは相性が良くても、宿曜占星術で占うと破滅的な相性となることがある」
と言われるのは、宿曜占星術がこのように隠れた因縁を調べる手法だからかもしれません。


(ここで主張するのは西洋占星術は精度が低いということではなく、コンピュータで自動計算するような星占いよりは宿曜のほうが当たるということです。ホロスコープで正確に月同士・その他の惑星同士の角度を見るのが最も精度が高くなることは言うまでもありません。ただこの場合にはお互いの出生時間情報が必要です)

ケースバイケースの相性


ところで、宿曜占星術の相性占いと言っても全てがテキスト通りにはいかない、という考えは今でも変わりません。

たとえば、

■危成
■友衰


などは特にケースバイケースなことが多い相性と思います。

【危成】は宿曜占星術のテキストでは、縁が薄い相性と教えられます。
ところが私が見た限り、長続きしている夫婦・カップルで最も多い相性が【危成】でした。これは近距離ですと60度に近い可能性が高く、ということは協力し合う関係となるからでしょう。月同士がアスペクトを形成しない場合でも、そもそも情念でトラブルとなることが少ない関係ですし、「社長と顧問」のようにビジネスパートナーとして、お互い無いものを補うことから長続きするのだと思います。
ただ【危成】は場合によって悪い依存関係となりやすいようです。
今世(太陽等)の方向性によっては、どちらかがこの関係を切りたがっている、切るべきである場合もあります。
遠距離では、ホロスコープで正確に調べると月同士が180度(対極・緊張)の関係であることもあります。これが宿曜占星術だけでは分からないところでしょう。

次に【友衰】も注意が必要な相性です。
宿曜占星術では、フィーリングが合い良い関係となりやすいと言われています。
これもよくビジネスパートナーに喩えられますが、現実にはビジネスではうまくいかないことがあります。近距離で月を正確に調べると同じ星座に入る場合があるからです。この場合、宿曜占星術のテキスト通り「精神的に補い合う友人」というわけにはいかないはずです。(なお近距離で星座が隣の場合もあり、この場合は30度ですからうまくいきます)
たとえば同じ星座の前半と後半なら、似た者同士ゆえに相手の欠点がよく見えます。また前半は後半に「上から目線でムカつく」と反発心を覚え、後半は前半を「未熟」と見て否定感情を抱く。星座の度数で見ればどうしてもこのような近親憎悪の関係となりますので、当然に喧嘩が多くなるでしょう。
さらによく調べると、月同士が90度(対立)である場合もあるはずです。
この場合は宿曜占星術のテキスト上ではあり得ない対立を生むでしょう。その結果不幸となる場合が、いわゆる「衰の作用が生じた」と呼ばれる悪いパターンの【友衰】なのでしょうが、西洋占星術の観点から見るとむしろこちらのほうを【安壊】と呼ぶべきではないか?と感じます。



どうしてこれらの相性にケースバイケースの事例が生じるかと言うと、宿曜占星術盤にホロスコープとの誤差があるからです。
宿曜盤はおそらく【業胎】の120度を基準として順番に相性を当てはめていったと考えられますので、どうしても【危成】と【友衰】では計算が狂います。このためこれらの相性では仲が良いか・対立かの極端なパターンが生じてしまうのです。
結果として同じ相性であるのに反対の結果となる。
この理由を、宿曜占星術だけでは説明することは出来ません。


テキスト通りと判断しても良い相性

以上は宿曜占星術のテキストを漫然と信じるべきではない相性についてでした。

ただ宿曜占星術では、ほぼテキスト通りと信じても良い相性があります。
それが

■栄親
■命
■業胎


です。

【命】はホロスコープで言うと、合(0度)です。
誤差が生じようがないので、宿曜占星術のテキスト通りと考えて良いはずです。
ただし場合によっては【友衰】近距離と同じように、星座の前半と後半となり反発し合ったり、近親憎悪的な泥沼となることがあります。
(このことは宿曜占星術のテキストにも書かれていますね。命は注意すべし、と)

次に、【業胎】は120度という西洋占星術で言うところの最高の相性です。
宿曜盤ではこれが基準となっているようなので、誤差なしで120度と考えて良いでしょう。だとすれば、西洋占星術的に言えば支援・協力し合う関係と言えます。
ただ120度そのものということは、作用が強過ぎてお互いに甘えた関係となりやすいのも事実です。結婚すると幸福過ぎて、成長がなくなってしまうことがあるかもしれません。

【栄親】は、同じく120度のオーブ(許容範囲)と考えられます。
現実にこの【栄親】が、やはり最も幸福となる相性のようです。
120度そのものではなく少し離れていますから、成長をストップさせることもなく、互いに支援し合って伸びていくのだと思います。
従って、【栄親】が出たならあまり迷うことなく、宿曜占星術のテキスト通りと信じて良いでしょう。


安壊だけは謎

さて、残るは

■安壊

です。
宿曜占星術の最大の関心ごとであり謎なのが、【安壊】問題。

私もこの相性ばかりは慎重にならざるを得ません。

【安壊】については、
「付き合うと人生が破たんする」
「死ぬ」
などと、極端で脅迫的な文句が並びます。

どうしてこのような不吉な相性とされたのか、宿曜盤から推測してみますと、

・近距離 = 45度
・中距離 = 90度
・遠距離 = 180度


と昔の人が判断したものと思います。
(全て西洋占星術で困難とされる角度)

ただし宿曜盤を見れば分かる通り、この角度はホロスコープと微妙にずれています。
特に中距離と遠距離では、むしろ【友衰】や【危成】のほうが90度・180度となることが多いようです。

ですから【安壊】だとしても、必ずしもネットで噂されているような破滅的な人生が待っているとは言えないわけです。
【安壊】のうち宿曜占星術のテキストを信じるべきなのは近距離だけで、あとは正確に月を計算する必要があるものと思います。


ただ……、
私が常々怖いなと思うのは、占いと人間の精神の相互作用です。
人間が信じるものは、次第に現実となってしまう場合があります。
多くの人が「安壊は最凶」と信じれば、本当に最凶を表すシンボルとして宇宙に登録されてしまうかもしれない。

現実に私が見たケースでも遠距離の【安壊】が、ほとんど破滅に陥ったことがありました。
これは、眉に唾を付けてばかりもいられないなと思った出来事です。

現在は鑑定でも、大事をとって「安壊だけどあなた方は大丈夫」とはなるべく言わないようにしています。




14/5/29筆
宿曜占星術の相性占いに
ついて、現時点での雑感です。
※西洋占星術に対応